普段働いていると自分では気づかないような小さな見逃しから後々重大な問題に発展することが多々あります。特にICUやHCUなどの高度医療管理が必要な部署に勤務していると尚更です。私も何度インシデントレポートを書いたことか。アクシデントは今年に入ってまだないので幸運な方なのかもしれません。しかしリーダーをやっていると自分の判断が本当に合っているのか、後になって「こうやっていれば」と不安に駆られる瞬間があります。
新人教育も並行して行なっているためどうすれば看護師としての危機管理能力を上げることができるのか考える機会が増えてきました。最近うっすらと考えていたアイデアを深く分析して「いいかも」と思える内容について記録に残します。
「リーダーシップローテーション」制度の導入
ICUでは、緊急時にチーム全体が一丸となって対応することが求められますが、リーダーシップの取れる看護師が限られていると、全体の動きが遅れたり、情報伝達に混乱を招くことがあります。そこで、全ての看護師がリーダーシップを発揮できる環境を作るための「リーダーシップローテーション」制度を提案します。
ポイント
全員が定期的にチームリーダーとしての役割を経験することで、他者の視点や責任感が身に付き、危機的状況においても自発的に行動できるスキルが向上します。リーダーシップ経験がない看護師にもチャンスを与えることで、組織全体の危機管理能力を底上げすることができるでしょう。
ピアサポートを活用した「振り返りミーティング」
危機的状況を経験した後、個々の看護師がどのように感じ、どう対応したかを振り返ることは非常に重要です。しかし、忙しい業務の合間に自己反省する時間はなかなか取れません。ここで提案するのは、ピアサポートを活用した「振り返りミーティング」です。仲間同士でお互いの行動を振り返り、フィードバックを行う場を定期的に設けることで、学びを共有し、チーム全体の危機対応力を高めることができます。
ポイント
外部からのフィードバックに頼るのではなく、チーム内での相互評価と自己反省を重視することで、看護師同士の絆が深まり、信頼感が高まります。このようなミーティングを習慣化することで、常に自分の対応を改善しようとする姿勢が育まれます。
私の働いている病院は中規模なのでスタッフの数にかなり制限があります。看護師の人手不足は日々感じていることです。それこそ危機管理能力じゃないのかっていうツッコミが聞こえてきそうなのですが、そこは平社員として割り切って書いてます。ご容赦ください。
それではまたブログのネタが見つかったら更新していきますので、ご興味を持たれた方は引き続きご愛顧ください。