先日右手の薬指の付け根に傷ができ、そこから細菌感染して蜂窩織炎になってしまった。そこから私の悲劇は始まった。
まずは蜂窩織炎の罠。医師から「イソジンで消毒した方が治りがいいよ」と言われて、いつも患者のケアを行うように消毒してガーゼで保護。その上から絹手袋で固定していたのだが・・・。右手だけ手袋を常にしているため職場の人から「エセマジシャンみたい」とか「エロ整体師みたい」とかひどいいじり方をされるようになった。治すための処置が思わぬ罠となったのだ。皮肉な話だ。
そして抗生剤の罠。アモキシリンとオーグメンチンの2種類の抗生剤を処方してもらった。普段から薬への耐性は強い方だと自負していた私だが、今回は違った。
ひどい下痢が続いている。おならかと思って軽い気持ちですかしっぺをしようとすると出ちゃう。何回トイレに行けばいいのかというくらい頻繁だ。清々しいほど滑らかな水様便で諦めがつくのだが。
下痢が罠だと思った読者も多いと思うが、私の陥った罠は別だ。右利きの私が右手でお尻が拭けないから左手で拭くのだが、力加減ができない。すると当然お尻がかぶれる。そう、抗生剤の罠はこのお尻かぶれだったのだ。たかが左手、されど左手。如何に利き手の力加減が絶妙だったかに気づくことができたのだ。今はワセリンを塗ってかぶれを予防してるのだが、下痢の回数が多くてワセリンの減りも早い。
お腹の痛み、肛門の痛み、ワセリンの減りのトリプルアタック。抗生剤の罠は思わぬ難敵となって私を襲ったのだ。
医療に詳しくない人も、詳しい人も覚えておいてほしい。疾患にかかって、薬を使うと症状や副作用に目が行きがちだが、生活全般を考えてみると意外な盲点が潜んでいるということを。
しかし利き手の薬指って意外といろんな刺激が加わる部位なのだと思った。治りが悪いのもゴミ箱の蓋に手をぶつけたり、机に思わず手の甲をついた時にカサブタは剥がれ、ボディブローのように細菌が侵入してくるのだ。
今思えば病院に入院してくる蜂窩織炎や皮膚障害をお土産に持ってくる患者は、今回の私と同様に生活の中で度々刺激が加わるところに傷を持っていることに気づく。
そう思うと「やれやれ、君も俺と同じか」と優しい気持ちになれる気がするのだ。患者の立場にたつってこういうことなのかなと振り返ると気づくことができた。
手術以外の傷ってその人の生活に深く関わっているということは、「なぜそこを受傷したのかな」と考えることで、退院後の指導に活かすことができるのだ。
蜂窩織炎と抗生剤の罠は意外な形で私を成長させてくれた。
最初は愚痴のつもりで書いてきた記事も読み直してみると看護の振り返りとなっているあたり職業病だと思わざるを得ない。
読者の皆さんの思わぬ職業病だなって思うことを共有してくれると助かります。くだらない投稿となってしまいましたが、問い合わせフォームからのコメントお待ちしています。
それではこの辺で。アディオス!!
