人や社会に揺るがされない強い心とは

心に残る言葉

最近、現代社会の生きにくさを実感します。
色々な価値観おぶつかり合いなどそんなもので満ち溢れる時代です。

最近HOW TO本を読んでみても小手先なテクニックしか載っていなく、根本的な悩みの解決にならないと感じています。

そこで仏教、しいてはブッダの言葉を読む機会がありまして、「心に突き刺さった言葉」を自分なりに消化してみると少し生きやすくなった気がします。
仏教なんてと敬遠されがちですが、現代の疲れた人には特におすすめしたい。目から鱗の情報や教えがたくさんです。今日はそんな教えの中からいいなと思ったものを掲載したいと思います。

仏教に少しでも興味があるという方はぜひご一読ください。

(本文を開始します)

苦悩の源泉を知る。「一切皆苦」。苦しみの本質を知り、その源泉を理解する上で苦しみから解放されるための知恵。
潜在意識の中のネガティブな情報は「煩悩」や「無明」に相当する。
ブッダは私たちの苦しみは外の世界からではなく、自分の心の中から生じると説いた。心が弱くなるのは自分の心の中にある。
「なぜこんなことが起きたのか」「誰が悪いのか」と外部に原因を求めるよりも、まず自分のここの中の「毒」ネガティブな思考パターンや情報を取り除くことが大切。
汚れた水は、新鮮な水を注ぎ続けることで次第に清らかになるように、心も純粋で前向きな考えで満たすことで、本来の強さを取り除くことができる。

心の器を清める。

「空」という概念があある。これは「何もない」という意味ではなく、すべてのものは因縁によって生じ、固定的な実態を持たないという教え。
心も同様に常に変化していくもの。私たちの心が変化可能であるという希望を示してくれる。
適切な方法で浄化していければ誰でも強い心を育てることができる。
まず「気づき」が重要。うちなる声に気づくことが、心の浄化の始まり。
仏教では気づきを育てる方法として「瞑想」を勧めている。毎日5分でも10分でも、静かに座って自分の呼吸と思考に意識を向けるだけで良い。
心に浮かぶ思考や感情は、雲が空を通り過ぎるようなもの。あなた自身は広大な空であり、雲は一時的な現象に過ぎない。この視点を持つことでネガティブな思考に振り回されることがなくなる。
もう一つ重要なのは「手放し」。自分を傷つけた人のことを思い浮かべ、「あなたを許します」と心の中で唱える。また、自分自身の過ちや弱さについても「自分を許します」と唱える。継続することで心の中の重荷が徐々に軽くなっていくのを感じるでしょう。

正念を培う日常の智慧

正念とは今この瞬間に心を集中させ、物事をあるがままに観る態度のこと。「マインドフルネス」とも呼ばれる。
目覚めたら深呼吸をして、「今日という日に感謝します」「今日も穏やかに過ごします」と静かに唱えている。たった30秒でもこの実践を続けることで朝の目覚めが変わり、1日の心の状態が大きく変わる。
ブッダは「過去にとらわれず、未来を憂えず、今この瞬間を生きる」ことの大切さを説いた。
情報の選択において大切なのは、必要なものとそうでないものを見分ける「智慧の目」である。メールやSNSをチェックするのは朝と夕方だけにするなど自分なりのルールを設けてみることがおすすめ。
ブッダは「善き友との交わりは、修行の全てである」と説いている。前向きでポジティブな価値観を持つ人々との交流を大切にしよう。
仏教の「「言語三昧」では言葉には現実を創造する力があるとされている。ネガティブな言葉を減らし、ポジティブな言葉を増やすことは表面的な言い換えではなく、実際に心のあり方を現実を変える力を持っている。
正念と培う日常の知恵として「一行三昧」という実践も効果的。一つ一つの行為に心を集中させること。食事の時は食事のこと、歩くときは歩くことに集中する。今この瞬間に立ち返る訓練となり、動じない心の強さへとつながっていく。

逆境を成長の機会に変える。

仏教では「無常」の教えを通して、すべてのものは変化し続けており、良いことも悪いことも永遠に続くわけではないと説いている。
ブッダは「世の中に永遠に続くものはなく、全ては生じては消えていく」と説いている。どんな苦しい状況も必ず変化し、永遠に続くことはないという確信を与えてくれる。
「因果」これは原因があれば結果があり、結果には必ず原因があるという法則。
この出来事から何を学べるだろうか、この経験をどう活かせるだろうかと考えることで、逆境を成長の機会に変えることができる。実践する上で効果的なのが「リフレーミング」の技術。同じ出来ごとでも見方や解釈を変えることで、全く異なる意味を見出す方法。実践には「感謝の心」が欠かせない。知足という教えがあり、今あるものに満足し、感謝することの大切を説いている。逆境の中でも感謝できるものを見つけることで心は強くなる。また逆境を乗り越えるためには「今ここ」に集中することも重要だ。過去の失敗を悔やんだり、未来の不安に怯えたりするのではなく、今この瞬間にできることに意識を向ける。
「一期一会」の精神も逆境を乗り越える智慧を与えてくれる。それはどんな出会いも一度きりであり、2度と同じ瞬間は訪れないという考え方。どんな困難も同じ形では訪れない。一つ一つの経験を大切にし、そこから学びを得ることで、人生のどんな出来事も無駄にすることなく、成長の糧にすることができる。
過去はどうあれ、これからどう生きるかは自分次第。
逆境こそがあなたの内なる強さを惹き出し、本来の輝きを放つ機会なのかもしれない。

慈悲と感謝から生まれる揺るぎない心

仏教において「慈悲」とはすべての生きとし生けるものの幸せを願い、苦しみを取り除きたいと願う心。「慈」は幸せを与えたいという願い、「悲」は苦しみを取り除きたいという願いを意味する。
心が弱くなる大きな原因の一つは「自己執着」。自分のことばかり考え、自分の利益や快楽、評価ばかりを追い求めているとそれが得られなかった時に簡単に落ち込み、動揺してしまう。しかし自分以外の人々の幸せにも関心を持つようになると、自分一人の問題は相対的に小さく感じられるようになる。
「この失敗を通して学んだことを、同じ失敗で苦しむ人たちのために役立てよう」と考えると心に新たな力が湧いてくる。
自分の痛みや苦しみを、他者を助けるための資源として活かそうとする姿勢が強い心の本質である。
感謝とは自分が受けている恩恵や助けを認識し、それに対する喜びを感じること。支えられているという認識は心に大きな安心感をもたらす。困難に直面しても「私は一人ではない」という感覚が、強い心の土台となる

ブッダは「一歩一歩、1日1日」と説いた。小さな一歩を積み重ねることで、やがて大きな変化がもたらされる。

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